2018年になりました
どうも、ご無沙汰しています。
めるへんです。
更新こそしていませんが決してブログを忘れていたわけではないのです。
毎回、ブログを開設しては更新しなくなり、そのまま閉鎖……というパターンが多かったので、更新の間があいても構わない精神で更新していきたいと思います。
さて、1月13日14日とセンター試験でしたね。
私は国語だけは毎年解くようにしているので、今年も意気揚々と解いてみました。
そしたら、去年より点数が下がってしまいました。
かなり落ち込んでいます。
やはり、勉強は続けなくてはいけませんね。
私的に驚いたのは、去年より読みやすいと感じたにもかかわらず、点数が下がったこと。本文自体は分かりやすかったけれど、選択肢の理解に苦しんだ印象があります。
決して、センター試験を解かなきゃいけないわけじゃないですが、毎年やっていることだしせっかくなら点数高い方が私もうれしいので、ちょっと努力してみようかと思います。
今年も、自分を磨くために頑張りたいですね。
本年もブログともどもよろしくお願いいたします。
チルドレン
最近、ブログの効果もあってか本を読むようになりました。嬉しい変化です。
なかなか定期的な更新は難しいのですが、強制になっちゃうと、続かないので、ほどほどにいこうと思います。
さて、久々に伊坂幸太郎さんを読みました。「重力ピエロ」以来ではないかな?
本棚には置いてあるんだけど、なかなか手を出せない伊坂さんの作品。今回は東京ハートブレイカーというユニットの演劇で「サブマリン」を見に行くことになったので、原作の前作の「チルドレン」を読みました。「チルドレン」の方も舞台化されていたんですね。そちらは見れなかったのが残念。
「チルドレン」は短編は5編入った短編集です。5編のなかの登場人物がかぶっていて、短編だけどつながっている。時系列もばらばらで、行ったり来たりするんだけど、それがいいスパイスになっていますね。読んだ率直な感想としては「陣内ってずるいなぁ」でした。
あんなにハチャメチャな人なのに、周りには素敵な人が集まるし、最後にはうまく収まってしまう。小説だから当たり前と言われたら元も子もないのですが……。
でも、やっぱり人柄なんですかね。全盲の永瀬に対しても驚くくらい偏見が入らず、接している。気も使わないし、ほかの人にするように無茶ぶりもする。だから、永瀬も面白がっているし、付き合っている。武藤だって上司の陣内に振り回されているけど、犯罪を犯した少年たちに慕われていて、なんだかんだ一目置いている。そういうとことが、嫌いになれなくてずるいなぁなんて思ってしまう。
これでバンドやってて歌もうまいんだもん。ずるいなぁ。
陣内が言うちょっとくさいセリフ。私たちが言葉に出すのは少し恥ずかしいセリフも陣内だから、真剣だし、何となくすっと入ってきてしまう。
そうなった時点で負けなんでしょう。もう、陣内の魅力にとらわれているんでしょうね。
観劇に間に合わせるため、急いで読んだんですが、とても面白くてするする読めてしまう一冊でした。
こんなに服の似合わない女性がいるだろうか
服では表現できない個性。
服って所属を表すじゃないですか?
急に何の話だよって感じなんですけど、まぁ、聞いてください。
たとえば学校の制服。地元の高校や中学校だったら、制服でどこの学校だかわかる。ジャージならご丁寧に学校名が入っていたりする。
職業もそう。警察官とか看護師とか見た目で分かっちゃうんですよね。
つまり服装は所属を表すわけです。
そして、私たちはふだん私服ってのも着ます。
フェミニンだのカジュアルだのパンクだのありますが、わたしはファッションには疎いので省略……。
さて、そうすると、私服は何かってことになります。
私は服って自己表現だと思うんです。自分はどんな人間かという表現。もちろん服は自分で選ぶので、理想だったり、見られたい自分だったりすると思うんですよね。そうするとはたから見ていて「あれ?○○さんはこういう服の方が似合いそうなのに……。」とか思うことがありますね。たぶん、周りの印象と本人の印象がずれているから、そういうことが起こるんですよ。
そんな特性がある服ですが、私が大好きな歌手で、どんな服も彼女には当てはまらない!!と思う人がいるんです。
この方です↓
黒木渚さんです。
初めてこの曲を聴いて、あまりの心強さにしびれました。
そしてどんな曲を歌っているんだろうと過去をさかのぼるとこんな曲も……。
黒木渚 「骨」 MV (2013.3.20 RELEASE 1st mini album 「黒キ渚」 収録曲)
「生きる間を 手抜きせぬように 墓石に点数を彫ろう」
この歌詞にやられました。
黒木さんの歌詞はいつだって真剣に生きることを突き付けてくる。リスクはいとわない姿勢、本当にかっこいい。
ちなみに、いろいろ曲を聴いていると、「大切なことは一つ」=「魂」みたいな感覚が感じられてとても好きです。
さて、本題に戻ると、こんな歌詞に触れていると黒木渚さんが服というカテゴリーに分類されていること自体が違和感に感じてきちゃう。じゃあ、服を着ずに裸か?って言われると違う。歌を聴いていて、「唯一大切な魂」と考えると、「身体」さえ、黒木さんには邪魔じゃないかと思えてきてしまう……。
何となく彼女は、様々なものにとらわれていない姿をイメージしてしまいます。だから、可愛くないとか魅力的ではない、という意味ではなく、「彼女を表す服装が存在しない」と感じてしまうのでした……。
ということで、大好きな歌手の紹介でした!
黒木渚「解放区への旅」【Official Music Video】
たくさんいい曲がありすぎて紹介しきれないんですけど、最新曲も紹介しておきます。とてもキャッチーで良い曲で、リピートしています。
別に宣伝ではないんですけど、少しでも良さが伝われば良いと思います。
お任せ!数学屋さん
([む]2-1)お任せ! 数学屋さん (ポプラ文庫 日本文学)
- 作者: 向井湘吾
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2015/04/03
- メディア: 文庫
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数は人を裏切らない。
今回は「お任せ!数学屋さん」を読みました。
もともと、私が書店で見つけたわけではなく、私がこの本を好きそうだということで紹介してもらった本です。数式や数学の理論があるから読むのが大変かもと言われたのですが、学生時代は得意分野だったため、舐めてくれるなよと思いながら読みだしました。予想に反してこの本に出てきた数学はかなり本格的なもの。数学嫌いには少し大変かもしれませんね。
しかし、数学があまり分からなくても数学の世界の持つロマンは充分に伝わる1冊だと思います。
題名の通り、「数学屋さん」なるお店を中学校で始める宙とその補佐役の遥のお話。正直、そんな中学校ある?というくらい出てくる人出てくる人が良い人だし、頭いいし……。これ、中学生だよね?と何度も確認しました。
中学校のリアルというよりかは少女マンガにでてくるなぜか絶大な権力をもった生徒会とかそういう感じ。ライトノベルとかそういう方向ですよね。
そう考えると、最後の数式はとてもロマンや愛情、人間というものがあふれたものだと思いました。
本全体としてはまとまりが私にはあんまり伝わってこなくて、感情の流れについていけませんでした。数式のミステリーと読むのか、数式を交えた学園ものなのか、恋愛ものか……。どれとも読めるのですが、私はどれともしっくりきませんでした。
ある意味、新ジャンルなのかもしれません。
宙くんが常識ないこと、そしてそれを少し気にしているのは人間らしくてよかったです。遥が何でもできる美人の親友真希に嫉妬ももたずに接していられるのは本当に尊敬します。人間としてきれい。私が汚れているだけでしょうか。翔の複雑な心境はもっとクローズアップしてみたかったですね。登場人物の中で一番人情味にあふれていると感じました。
これ、実は2も出ているので、時間を見て読みたいと思います。数学の宇宙のように広いロマンに出会いたくなったときに手に取りたい1冊です。
死にカタログ
「死」を見つめることは「生」を見つめること。
ご無沙汰しています。めるへんです。
仕事の繁忙期も終わりましたので、最近の読書についてまた書いていこうと思います。
今回は「死にカタログ」という本です。
なにより名前のインパクトがすごい。私は中学生の時、この本を読んでいて、先生に心配されたのはいい思い出です。でも、別に怪しい本ではありません。
世界中の死後の考え方だったり、死因だったりが書いてあります。充分怪しいかな?
今の生活だと人の死というのは、なんとなく遠いものに感じてしまいます。しかし、それは日常に転がっていて、いつでもあり得ることなんですよね。だから、こういう本を読んで、身近なところに落とし込む。頭の片隅に置いておく。そんなことが必要なのかな、と思います。
本屋で久々に見かけて、手元に置いておきたいと購入しました。
本棚に置いておいて、たまに手に取る。そんな本ですね。
死ぬことは仕方がない。でも、私が、大切な人たちがって考えると怖いものです。この本を読むと私は妙に心が落ち着きます。「死」を見つめることは「生」を見つめること。明日も大切に、周りの人に思いやりをもって生きていきたいですね。
化学探偵Mr.キュリー6
化学反応は恋愛でも起きるのか。
天才の悩みって意外と素朴だなぁと思った今回。沖野の人の良さ・性格・人間味が味わえます。そんな悩みを持った沖野が七瀬の影響を受けているということなのかもしれない。氷上さんと同じこと言ってるかな。
喜多さんの作品は大好きで、半分以上を読んでいると思うのですが、その中でも大好きなキュリーシリーズ初の長編。いつもの短編も良いけど、長編だと物語に奥行きがあってまた素敵。また、歴代の登場人物が出てくるところは、七瀬とともに胸を熱くしました。
主人公たちは相変わらずの沖野・七瀬コンビ。ゲストである二人の男女もまた、とても素敵な絆がありました。ところで喜多さんが理系ということもあってか。作品で化学×恋愛という流れが結構あります。熱を加えたり、融かしたりすることで二つの物質が、まったく別の物質になってしまう化学反応ですが、恋愛もそうなのかもしれません。一人一人の人間が恋愛という要素が加わるだけで、とてつもないエネルギーを発揮することがあります。化学反応になぞられるなら、恋愛反応ですかね。理屈で説明できるものとできないもの。似てないようで似ている二つなのでしょう。
そんな化学では説明できない人ならではのものが詰まったすばらしい作品です。
I love youの訳し方
この本には100通りの「I love you」が載っています。
有名な作家さんから歌人までいて、興味深かったです。
しかし、これはその人が「I love you」を単体で訳したものではなく、「好き」という意味の言葉の抜粋になっていました。100人いたら、100人のストーリーがあるんですよね。だから、その流れを読みたいなぁ。と思いました。
そうすると、ここに載っている言葉により深みが出てきそうな気がします。
日本語で「愛してる」なんてやっぱり私は気恥ずかしいですね。そして、最近は使いこまれた陳腐な言葉になってしまいます。ほかの表現で「愛おしい」気持ちが伝わればいいな、なんて思ってしまうのでした。
ちなみに私なりの「I love you」は
「あなたのことを、もっと知りたい」
です。