死ぬほど読書
ここでは紹介していませんが、本は月一くらいのペースで読んでいます。
決して多くはないんですが、社会人1年目の時はまったく読んでいなかったので、だいぶ意識して読むようになりました。
中高生の時はずっと小説ばっかり読んでいましたが、今は新書も面白く読めるようになりました。
「死ぬほど読書」は、本屋さんで衝動買いしたものです。
もともと知っていたわけではありません。しかし、これは買って正解!と思いました。
最近の大学生など若者は本を読まないということがよく聞かれます。この本の冒頭にも新聞の投書を引用しています。こうやって本を出しているわけですから、よくある本の大切さを説く説教くさい内容かと思ったのですが、まるで違う!
もうこれは「人生の道徳書」といっても良い内容でした。
本を読めなんてことは一行もないし、丹羽さんは伊藤忠商事で不良債権を一括処理した、すごい方なのに最初から最後まで謙虚な姿勢です。
本を通して人間性を磨き、社会に活用していく……。そして、著者が本を通して、仕事や生活を豊かにしていったかが書いてあります。
社会というのは人と人の関わり。本を通して人間性を高めている著者が人とどう関わったかが紹介されています。本、日本語、国語……そういったものはやはり人間理解につながるのだと思えました。
しかも、自慢話ではないし、井上ひさしさんの「むずかしいことをやさしく」に通ずるものがあり、簡単で読みやすい文章になっています。
本の魅力はもちろんですが、著者の人柄も分かるような内容になっています。
私もこんな風に年を重ねていけるといいなぁと思える内容でした。
一日に幸せなことって何個ありますか?
今日あった楽しかったことや嬉しかったことって何ですか?
先日、人に聞いたら「ない。」と言われて驚きました。私はお昼にセブンイレブンで買ったカレードリアがおいしかったことが一番に出てきました。
続けて辛いこと悲しいことは?と聞くとやはり「ない。」との回答や、ぽろぽろと出てくるのです。つまり、毎日を平凡な日常であると考えている人がとても多いんでしょうね。
そして、私のような人間はレアなんだようと思いました。
ほかの人を否定するわけではないのですが、毎日、楽しいことより辛いことの方が多いと死にたくなりませんか?もちろん自殺はダメだし、その中で生きることは苦しいと思うんですよね。
人生やっぱり楽しいことが多い方がいいし、極論楽しいことだけやっていきたいと思うんですよ。そんなこと言うと、辛いことを我慢しないと大きな幸せを手にできないよとかいうお説教が飛んできそうですが、普通に考えて、同じ幸せを我慢して得るか、我慢しないで得るか選べるなら、我慢しない方がいいに決まってるじゃないですか。
もちろん、努力は大切です。我慢を含む努力をしたことは、その人の中に何かを残すので、無駄ではないです。ただ、それは他人に強要する類のものじゃない。必ずしも我慢が必要ではないと考えます。
だから私は一日の中で楽しいこと、幸せなことに身を任せたいと思うのです。
私、やっすい女なんですよ。
彼氏が100円のしかも、割引のプリン買ってきてくれただけで、もう超絶嬉しい。相手が自分のこと気にかけてくれた。私がプリン好きって知ってもらえている。自分で働いたお金を私に使ってくれた。それだけで十分幸せなんです。
私、とてもズボラで、落ち込むことがあっても本質的にはポジティブなんでそんな風に生きています。別に「辛いことがある」ことは否定しないです。私もある。
でも、人生、誠実に生きていればなんとかなる。せっかくなら、小さな幸せに意識的に生きていきたい、と考えています。
手紙を書いたり、プレゼントを選んだりするのが好きな話
ブログなんてやっていますが、実はかなりのアナログ派です。紙の方が落ち着きます。
だから、このブログも紙に書いてから、打ち込んでいるのです。
完全な二度手間です。紙に書いて満足して、そのまま眠っている子も多数います。
そんなこともあって、手書きの手紙が好きだったりします。
今時、文通なんてする相手がいないので、彼氏にあてて書いて、渡したものも渡していないのもあります。手書きの手紙を書くって案外、時間がかかるんですよ。このブログの文面もですけど。
でも、それを書いている時間ってとても落ち着くんですよね。なんでかなと考えたんですけど、それは好きな人や好きなことを書いている時間だからだと気がつきました。書いている間はずっとそのことを考えているじゃないですか。それって幸せなことではないでしょうか。
そして、同様のことがプレゼントを選ぶときにも言えるなぁと思ったのでした。去年の暮れ、友人たちとクリスマス会をしたのですが、昔に返ってプレゼント交換をしようと盛り上がりました。そして、プレゼントを何にするかものすごく悩んだのですが、その時間が不思議と苦ではないんです。むしろ心地良いな、と。もちろん、大好きなメンバーでやるし、その子達が何なら喜ぶかなって考えるのが楽しいんですよね。
せわしい世の中でパソコンで文字が打てる時代です。スマホなんて予測変換なんていうのがあって、もっと早く打てちゃう。
ちょっと立ち止まって大切な人のことを考える。そんな幸せの時間をもっと噛みしめてもいいんじゃないかな、と考えたのでした。
2018年になりました
どうも、ご無沙汰しています。
めるへんです。
更新こそしていませんが決してブログを忘れていたわけではないのです。
毎回、ブログを開設しては更新しなくなり、そのまま閉鎖……というパターンが多かったので、更新の間があいても構わない精神で更新していきたいと思います。
さて、1月13日14日とセンター試験でしたね。
私は国語だけは毎年解くようにしているので、今年も意気揚々と解いてみました。
そしたら、去年より点数が下がってしまいました。
かなり落ち込んでいます。
やはり、勉強は続けなくてはいけませんね。
私的に驚いたのは、去年より読みやすいと感じたにもかかわらず、点数が下がったこと。本文自体は分かりやすかったけれど、選択肢の理解に苦しんだ印象があります。
決して、センター試験を解かなきゃいけないわけじゃないですが、毎年やっていることだしせっかくなら点数高い方が私もうれしいので、ちょっと努力してみようかと思います。
今年も、自分を磨くために頑張りたいですね。
本年もブログともどもよろしくお願いいたします。
チルドレン
最近、ブログの効果もあってか本を読むようになりました。嬉しい変化です。
なかなか定期的な更新は難しいのですが、強制になっちゃうと、続かないので、ほどほどにいこうと思います。
さて、久々に伊坂幸太郎さんを読みました。「重力ピエロ」以来ではないかな?
本棚には置いてあるんだけど、なかなか手を出せない伊坂さんの作品。今回は東京ハートブレイカーというユニットの演劇で「サブマリン」を見に行くことになったので、原作の前作の「チルドレン」を読みました。「チルドレン」の方も舞台化されていたんですね。そちらは見れなかったのが残念。
「チルドレン」は短編は5編入った短編集です。5編のなかの登場人物がかぶっていて、短編だけどつながっている。時系列もばらばらで、行ったり来たりするんだけど、それがいいスパイスになっていますね。読んだ率直な感想としては「陣内ってずるいなぁ」でした。
あんなにハチャメチャな人なのに、周りには素敵な人が集まるし、最後にはうまく収まってしまう。小説だから当たり前と言われたら元も子もないのですが……。
でも、やっぱり人柄なんですかね。全盲の永瀬に対しても驚くくらい偏見が入らず、接している。気も使わないし、ほかの人にするように無茶ぶりもする。だから、永瀬も面白がっているし、付き合っている。武藤だって上司の陣内に振り回されているけど、犯罪を犯した少年たちに慕われていて、なんだかんだ一目置いている。そういうとことが、嫌いになれなくてずるいなぁなんて思ってしまう。
これでバンドやってて歌もうまいんだもん。ずるいなぁ。
陣内が言うちょっとくさいセリフ。私たちが言葉に出すのは少し恥ずかしいセリフも陣内だから、真剣だし、何となくすっと入ってきてしまう。
そうなった時点で負けなんでしょう。もう、陣内の魅力にとらわれているんでしょうね。
観劇に間に合わせるため、急いで読んだんですが、とても面白くてするする読めてしまう一冊でした。
こんなに服の似合わない女性がいるだろうか
服では表現できない個性。
服って所属を表すじゃないですか?
急に何の話だよって感じなんですけど、まぁ、聞いてください。
たとえば学校の制服。地元の高校や中学校だったら、制服でどこの学校だかわかる。ジャージならご丁寧に学校名が入っていたりする。
職業もそう。警察官とか看護師とか見た目で分かっちゃうんですよね。
つまり服装は所属を表すわけです。
そして、私たちはふだん私服ってのも着ます。
フェミニンだのカジュアルだのパンクだのありますが、わたしはファッションには疎いので省略……。
さて、そうすると、私服は何かってことになります。
私は服って自己表現だと思うんです。自分はどんな人間かという表現。もちろん服は自分で選ぶので、理想だったり、見られたい自分だったりすると思うんですよね。そうするとはたから見ていて「あれ?○○さんはこういう服の方が似合いそうなのに……。」とか思うことがありますね。たぶん、周りの印象と本人の印象がずれているから、そういうことが起こるんですよ。
そんな特性がある服ですが、私が大好きな歌手で、どんな服も彼女には当てはまらない!!と思う人がいるんです。
この方です↓
黒木渚さんです。
初めてこの曲を聴いて、あまりの心強さにしびれました。
そしてどんな曲を歌っているんだろうと過去をさかのぼるとこんな曲も……。
黒木渚 「骨」 MV (2013.3.20 RELEASE 1st mini album 「黒キ渚」 収録曲)
「生きる間を 手抜きせぬように 墓石に点数を彫ろう」
この歌詞にやられました。
黒木さんの歌詞はいつだって真剣に生きることを突き付けてくる。リスクはいとわない姿勢、本当にかっこいい。
ちなみに、いろいろ曲を聴いていると、「大切なことは一つ」=「魂」みたいな感覚が感じられてとても好きです。
さて、本題に戻ると、こんな歌詞に触れていると黒木渚さんが服というカテゴリーに分類されていること自体が違和感に感じてきちゃう。じゃあ、服を着ずに裸か?って言われると違う。歌を聴いていて、「唯一大切な魂」と考えると、「身体」さえ、黒木さんには邪魔じゃないかと思えてきてしまう……。
何となく彼女は、様々なものにとらわれていない姿をイメージしてしまいます。だから、可愛くないとか魅力的ではない、という意味ではなく、「彼女を表す服装が存在しない」と感じてしまうのでした……。
ということで、大好きな歌手の紹介でした!
黒木渚「解放区への旅」【Official Music Video】
たくさんいい曲がありすぎて紹介しきれないんですけど、最新曲も紹介しておきます。とてもキャッチーで良い曲で、リピートしています。
別に宣伝ではないんですけど、少しでも良さが伝われば良いと思います。
お任せ!数学屋さん
([む]2-1)お任せ! 数学屋さん (ポプラ文庫 日本文学)
- 作者: 向井湘吾
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2015/04/03
- メディア: 文庫
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数は人を裏切らない。
今回は「お任せ!数学屋さん」を読みました。
もともと、私が書店で見つけたわけではなく、私がこの本を好きそうだということで紹介してもらった本です。数式や数学の理論があるから読むのが大変かもと言われたのですが、学生時代は得意分野だったため、舐めてくれるなよと思いながら読みだしました。予想に反してこの本に出てきた数学はかなり本格的なもの。数学嫌いには少し大変かもしれませんね。
しかし、数学があまり分からなくても数学の世界の持つロマンは充分に伝わる1冊だと思います。
題名の通り、「数学屋さん」なるお店を中学校で始める宙とその補佐役の遥のお話。正直、そんな中学校ある?というくらい出てくる人出てくる人が良い人だし、頭いいし……。これ、中学生だよね?と何度も確認しました。
中学校のリアルというよりかは少女マンガにでてくるなぜか絶大な権力をもった生徒会とかそういう感じ。ライトノベルとかそういう方向ですよね。
そう考えると、最後の数式はとてもロマンや愛情、人間というものがあふれたものだと思いました。
本全体としてはまとまりが私にはあんまり伝わってこなくて、感情の流れについていけませんでした。数式のミステリーと読むのか、数式を交えた学園ものなのか、恋愛ものか……。どれとも読めるのですが、私はどれともしっくりきませんでした。
ある意味、新ジャンルなのかもしれません。
宙くんが常識ないこと、そしてそれを少し気にしているのは人間らしくてよかったです。遥が何でもできる美人の親友真希に嫉妬ももたずに接していられるのは本当に尊敬します。人間としてきれい。私が汚れているだけでしょうか。翔の複雑な心境はもっとクローズアップしてみたかったですね。登場人物の中で一番人情味にあふれていると感じました。
これ、実は2も出ているので、時間を見て読みたいと思います。数学の宇宙のように広いロマンに出会いたくなったときに手に取りたい1冊です。