妖怪アパートの幽雅な日常①~⑩
私、男性声優さんが好きなんです。ヲタクを名乗るほどどっぷり漬かってはいませんが、普通の方よりは知っている方ですね。
なかでも好きなのは「石田彰」さん!最遊記の猪八戒役でもうはまってしまって、他のアニメも見たり見なかったり……。少し前になりますが、妖怪アパートの幽雅な日常というアニメを見たので、原作を読んでみました。
前々から気になっていたのですが、なんたって全10巻!ちょっと手を出すのには悩んでしまう長さですよね。今回は意を決して読んでみることにしました。
読んだ感想としては……かなり面白い!あっという間に読み切ってしまいました。
題名にあるように「妖怪」が出てくるお話なんですが、決してホラーではない。あまりに人間的な話でした。もちろん超人的な力とかは出てきます。しかし、その力をつけるために修行するとか、力とどう向き合うかとか、世界とどう向き合うかとか、とても人間らしい悩みと成長が描かれていました。妖怪ものやバトルものというよりはそういうものを通して、人間や人間関係、自分の将来なんかを考えさせられる小説だと感じました。
主人公は高校生の夕士くん。
学生時代に読んでいたら、この子に感情移入していたんだろうな……。年のせいでしょうか。夕士くんを取り囲む大人たちやときには妖怪たちに共感することの方が多かったかも……。特に年齢と女性ということで、まり子さんのお話は切ないものを感じました。最終巻は夕士くんの覚悟につい涙してしまうところでした。ほんと、かっこよかった。
どちらにしても、私は正しく生きているか?彼らのように覚悟を決めているか?など思うことはとても多かったです。どのキャラクターも魅力的でしたしね。
アニメに描かれていないところもあったようなので、是非アニメが面白かったと思う人は読んでほしいですね。
千秋先生かっこいいから。
ちなみに、10巻までちゃんと1巻完結になっているので、途中からでも読めなくもないですよ。