じぶん・この不思議な存在
みなさん、哲学ってご存知ですか?
私はカタカナの名前とか覚えられないし、暗記ってものが苦手なんで、哲学の全体像はわからないんです。でも、聞きかじった感じたと結構面白そうだなぁと思うんですよね。
そこで本屋さんにあった本を衝動買い!
鷲田清一さんの『じぶん・この不思議な存在』という本です。
帯にあるように「わたし」「じぶん」ってなんだ?という哲学の疑問に焦点を当てています。
「自己」という存在を証明したり、理解するためには「他者」が必要なので、必然的に「自己と他者」という話が出てきます。
これは現実の人間関係に当てはめることが出来るんですが、それが面白い。
特に冒頭の女子大学生のレポートは面白かった!
ざっくり書くと、
女子大学生には彼氏がいる。特別好きだったというわけではないが、彼といると何となく楽しいから付き合うようになった。彼氏は彼女に対し「君が好きだよ」と毎回のように言う。彼女も応えなくてはいけない気がして「好き」と彼に言う。でも、なんだか好きと違う気がして、その言葉を言わなくなった。ある日彼氏は「君が好きだよ。君は僕のこと好き?」とついに聞く。彼女は応えられない。返事をしない彼女に対して彼は彼女の耳元でこうささやいた。「もう照れ屋さんなんだから……」
といった内容。
これは女性側からしたら、かなり気持ち悪くないですか?
完全に勘違い野郎ですよ。では、なでこんなすれ違いが起きるの?
そんなことがこの本に書かれています。
私にはちょっと難解で、しっかりと理解できたという自信はないです。でも、自分のこと他人のことをちょっと考えるきっかけにはなるかと思います。私はこんな勘違いしていないよなぁ……とちょっと不安にもなりますね。
哲学は奥深いですね。