めるへんの道徳箱

人生の中で思ったことを書き連ねるよ。

じぶん・この不思議な存在

みなさん、哲学ってご存知ですか?

私はカタカナの名前とか覚えられないし、暗記ってものが苦手なんで、哲学の全体像はわからないんです。でも、聞きかじった感じたと結構面白そうだなぁと思うんですよね。

そこで本屋さんにあった本を衝動買い!

 

じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)

じぶん・この不思議な存在 (講談社現代新書)

 
 

 

鷲田清一さんの『じぶん・この不思議な存在』という本です。

帯にあるように「わたし」「じぶん」ってなんだ?という哲学の疑問に焦点を当てています。

「自己」という存在を証明したり、理解するためには「他者」が必要なので、必然的に「自己と他者」という話が出てきます。

これは現実の人間関係に当てはめることが出来るんですが、それが面白い。

特に冒頭の女子大学生のレポートは面白かった!

ざっくり書くと、

女子大学生には彼氏がいる。特別好きだったというわけではないが、彼といると何となく楽しいから付き合うようになった。彼氏は彼女に対し「君が好きだよ」と毎回のように言う。彼女も応えなくてはいけない気がして「好き」と彼に言う。でも、なんだか好きと違う気がして、その言葉を言わなくなった。ある日彼氏は「君が好きだよ。君は僕のこと好き?」とついに聞く。彼女は応えられない。返事をしない彼女に対して彼は彼女の耳元でこうささやいた。「もう照れ屋さんなんだから……」

といった内容。

これは女性側からしたら、かなり気持ち悪くないですか?

完全に勘違い野郎ですよ。では、なでこんなすれ違いが起きるの?

そんなことがこの本に書かれています。

私にはちょっと難解で、しっかりと理解できたという自信はないです。でも、自分のこと他人のことをちょっと考えるきっかけにはなるかと思います。私はこんな勘違いしていないよなぁ……とちょっと不安にもなりますね。

哲学は奥深いですね。

妖怪アパートの幽雅な日常①~⑩

私、男性声優さんが好きなんです。ヲタクを名乗るほどどっぷり漬かってはいませんが、普通の方よりは知っている方ですね。

なかでも好きなのは「石田彰」さん!最遊記猪八戒役でもうはまってしまって、他のアニメも見たり見なかったり……。少し前になりますが、妖怪アパートの幽雅な日常というアニメを見たので、原作を読んでみました。

 

妖怪アパートの幽雅な日常1 (講談社文庫)

妖怪アパートの幽雅な日常1 (講談社文庫)

 

 前々から気になっていたのですが、なんたって全10巻!ちょっと手を出すのには悩んでしまう長さですよね。今回は意を決して読んでみることにしました。

読んだ感想としては……かなり面白い!あっという間に読み切ってしまいました。

題名にあるように「妖怪」が出てくるお話なんですが、決してホラーではない。あまりに人間的な話でした。もちろん超人的な力とかは出てきます。しかし、その力をつけるために修行するとか、力とどう向き合うかとか、世界とどう向き合うかとか、とても人間らしい悩みと成長が描かれていました。妖怪ものやバトルものというよりはそういうものを通して、人間や人間関係、自分の将来なんかを考えさせられる小説だと感じました。

主人公は高校生の夕士くん。

学生時代に読んでいたら、この子に感情移入していたんだろうな……。年のせいでしょうか。夕士くんを取り囲む大人たちやときには妖怪たちに共感することの方が多かったかも……。特に年齢と女性ということで、まり子さんのお話は切ないものを感じました。最終巻は夕士くんの覚悟につい涙してしまうところでした。ほんと、かっこよかった。

どちらにしても、私は正しく生きているか?彼らのように覚悟を決めているか?など思うことはとても多かったです。どのキャラクターも魅力的でしたしね。

アニメに描かれていないところもあったようなので、是非アニメが面白かったと思う人は読んでほしいですね。

千秋先生かっこいいから。

 

ちなみに、10巻までちゃんと1巻完結になっているので、途中からでも読めなくもないですよ。

2019年が始まった。

 

ご無沙汰しています。めるへんです。

早いもので、2019年が始まって3カ月も経過してしまいました。時の流れは恐ろしいものですね。

 

さて、2019年が始まってからの私はどうかと言うと……

 

まずは1月にセンター試験を恒例行事として解きました!

今年は7割強ですね……。国語に携わる者としていいのだろうか。

知識の問題はほとんど解けましたが、読解でかなりの減点を食らいました。困りますね。やはり勉強したり、難しい文章に触れたりしなくてはいけませんね。あと、古典か。

 

後はですね、身内がバタバタしていました。

というのも私の大切な人が天国に旅立ち、また違う大切な人が結婚しました。吉凶が入り混じる感じで、私もうまく処理できているのかいないのか分かりませんが、ちょっとずつ慣れていきたいものです。

 

 

そして、今、どんな状況かと言うと、寝込んでいます!

というのも、季節外れの流行風邪にやられまして、しばらく外出できず、仕事にも行けないという現状です。その時間を使って、ちょっとやる必要があったゲームをやったので、満足感がある休暇になりました(いいのか)。

 

というわけで、2019年が始まってから様々なことがたくさん起こっています。今年は仕事やプライベートなどたくさんのイベントが待ち構えている予感です。

バランス感覚を忘れずに2019年も頑張っていきたいと思います。

 

今後も「めるへんの道徳箱」ともどもよろしくお願いいたします。

職業としての小説家

読みたい読みたいと思ってもなかなか読めない作家っていませんか?

私にとって、村上春樹さんがそうです。

今まで何度か挑戦し、その度に挫折して来ました……。大学の講義で扱った短編以外はダメでした。

そんな中読んだのがこの本です。

職業としての小説家 (新潮文庫)

職業としての小説家 (新潮文庫)

 

 

小説ではないではないか!というツッコミはなしで。

前々から読みたいと思っていた散文集みたいなものです。これはすらすら読めました!

これが本当に村上春樹さんか、と思うほどです。

 

そもそも、村上春樹さんがなぜ苦手であったかというと、独特の文体に馴染めなかったというところがあります。しかし、この本はどうでしょう。簡潔でありながら、言いたいことが素直に入ってくる。

たとえば、ピカソゲルニカや泣く女など、かなり難解な作品って多いですよね。でも、デッサンはとても精巧であったというのは有名な話です。村上春樹さんもきっとそうなんだと私は感じました。書こうと思えば簡潔に、スマートにかかるものを、小説という枠組みでは独自性を出していく。(文体についてはこの本の中でも言及していて、かなり意図的に行なっているようでした)

村上春樹さんのファンってハルキニストなんて呼ばれていて、流行りの作家という感じがしていて、ミーハーに読みたくないという気持ちがなかったと言ったら嘘です。

だけど、この本を読むと村上春樹さんがいかに考え、そしてストイックに小説と向き合っているのかということがわかります。ミーハーだなんて毛嫌いせず、私も向き合って様々な小説を手に取りたいと純粋に思わせていただきました。

また挑戦してみようかな……挫折してしまうかもしれませんがね。

25歳で若さを捨てたいと思った話。

ご無沙汰しています。めるへんです。

忙しいながらもなんとか生活しております。

 

今回は仕事をする上で、前々から感じている事を書いていきたいと思います。

 

 

世の中は「若い女性」にとってかなり仕事しにくい社会なのは事実です。

パワハラやセクハラなど言われだしていますから、改善されていくであろう問題だとは思います。

私が早く年を取りたいと思っているのは、そういったものに含まれているのかもしれません。

かなり前、男の上司(直属ではなく、同じ職であるというだけ)に無視をされました。というのも、私がちょっとした迷惑をかけてしまい、直接目を合わせて謝ったところ、無視。私も最初は聞こえなかっただけだと思い、もう一度丁寧に謝罪しようとしたところ、目も合わせずに、立ち去ってしまわれました。

私の方にも非があるのは事実なので、仕方ないと思っていたのです。しかし、その方は、その後私と二人きりだとそういった横柄な態度を取り、他の上司がいると、普通に対応されていたのです。

つまり、私という「立場の弱い言い返せないような若い女性」には平気で無視をし、「力のある上司」の前では普通に振る舞う、というような感じでした。

私はそういう態度が本当に悔しくて仕方ありませんでした。私がどうしたところで、「若い女性」であるかぎり、そうした扱いを受けることが許せなかった。彼より劣った仕事をしていない自負もあります。誠実に対応もしました。しかし、それでは解決しないのです。本気で悔しくて「こんな若さならいらない」と本気で思いました。20歳前半の一番かわいいと言われる時期の話です。

 

 

そういうことって本当に多くて、その方だけでない人にも八つ当たりのようなことをされたこともあります。「立場が弱い若い女性」であるということだけで、かなりきつく叱られたり、良いように使われることって本当に多いのです。

 

 

そこで私は「早く年を取って、周りから何も言えないような立場の人間になりたい。」と思うようになりました。だから、年を取ることはあまり苦ではないんです。

しかし、何も言われないことをいいことに、私が後輩に迷惑をかけるようでは、今までの上司と同じなので、「意見を言いやすく、よく見てくれる上司」を目指したいと思っています。

うまくいっているのか分からないですが、頑張りたいところですね。

 

 

 

 

神さまたちの遊ぶ庭

 

神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)

神さまたちの遊ぶ庭 (光文社文庫)

 

 

年度末と年度初めは本当に忙しくて本が読めていなかったんですが、やっと読めるようになってきました。

 

今回は宮下奈都さんの「神さまたちの遊ぶ庭」を読みました。

宮下さんの本を読むのはこれが初めてでした。どんな本がお勧めですか?と聞いて出てきたのがこの本。とってもおもしろくて、最後まで一気に読んでしまいました。

 

この本は著者の宮下さんが北海道のトムラウシにひっこして生活した時のエッセイ。

雄大な自然の中で、暖かい地元の人々に囲まれ、家族・自分を向き合う話が書かれています。

人々との関わりの中で、成長していく子どもたち。そして、将来の選択と出会いと別れ。なんだかとても考えさせられました。

私はコンビニが近くにあるようなところに住んでいるけれど、そうじゃないと「生活」ってことをもっとしっかりと見つめなくてはいけない。

現代社会で人間の本質っていうことを忘れてしまっているのかもなぁなんて思いました。

トムラウシの生活な本当にかけがえのないもので、そんな生活が羨ましく感じました。

 

じゃあ、実際に引っ越して住んでみたら?と言われると、不便そうだし、そもそも引越すの大変だし、と尻込みしちゃうんだけど、そこで実践しちゃう著者はすごいなぁと思うのでした。

 

ちなみに私のお勧めポイントは子どもたちのエピソード。

長男、次男、長女とかなり個性豊かで、それぞれが新天地でそんな生活をするか、そしてどんな選択をするかということはぜひ読んでほしいところです。

長男は大きな選択が待っています。次男、君は名前はよく考えてほしい。

 

是非お読みください。私もお勧めできる一冊になりました。

 

転職などをしていました。

 

こんにちは。お久しぶりです。めるへんです。

 

ここ最近、ばたばたしておりまして、やっとここに書けるくらいになってきました。

というのも、転職をしまして、そちらの方に時間を取られていました。

 

転職した自分だとあんまり自覚がないのですが日本の転職ってどれくらいポピュラーなんでしょう?

tenshoku-web.jp

 

ここを見るとそんなに多くなく、近年増加していないこともわかりますね。

20人に1人程度となると、学校のクラスで1人または2人程度ということ。

そう考えるとあんまり誰しもがやるというわけではないんでしょうね。

 

正直、前の職業も不満はあるにしても嫌な職場ではなかったんですよ。

就職した目的も果たせていましたしね。

しかし、働く中で、限界が見えてしまった。もっと色々するためには、違うところで働くという選択肢が見えてきてしまったんですよね。

ここまでなら多くの人が感じるところだと思います。

では、本当に転職しよう!と思えたのは何かというと、現在の職業を目指す知り合いが身近にいたことが大きい気がします。

一緒に対策したり、受けに行ったりとかなり励まされたのは事実です。

その人がいなかったら、そのままだらだらとその会社に居続けたと思います。

ほかにも、私の父が転職の経験者で転職への偏見が私になかったこと、当時同じ職場にいた後輩が仕事に協力的でなかったこと等々、細かい理由が重なり、ここに至ります。

本当は詳しく書きたいのですが、プライバシーの問題もあるので……。

 

ということで、今は転職したことに関してとても満足しています。

今の職場は環境も良いですし、周りの人も良い人ばかりです。

今まで、中途採用の人と仕事していて、なんかとっつきにくいと思ったことがあるので、私自身は柔軟性を忘れずに、今の職場で働こうと思っています。

いくつかの職業を経験しているって強みになるところも大きいでしょうからね。

 

以上、近況報告でした。

これから、また細々あげていきたいと思います。

よろしくお願いいたします。