めるへんの道徳箱

人生の中で思ったことを書き連ねるよ。

死ぬほど読書

 

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

死ぬほど読書 (幻冬舎新書)

 

 ここでは紹介していませんが、本は月一くらいのペースで読んでいます。

決して多くはないんですが、社会人1年目の時はまったく読んでいなかったので、だいぶ意識して読むようになりました。

中高生の時はずっと小説ばっかり読んでいましたが、今は新書も面白く読めるようになりました。

 

「死ぬほど読書」は、本屋さんで衝動買いしたものです。

もともと知っていたわけではありません。しかし、これは買って正解!と思いました。

最近の大学生など若者は本を読まないということがよく聞かれます。この本の冒頭にも新聞の投書を引用しています。こうやって本を出しているわけですから、よくある本の大切さを説く説教くさい内容かと思ったのですが、まるで違う!

もうこれは「人生の道徳書」といっても良い内容でした。

本を読めなんてことは一行もないし、丹羽さんは伊藤忠商事不良債権を一括処理した、すごい方なのに最初から最後まで謙虚な姿勢です。

本を通して人間性を磨き、社会に活用していく……。そして、著者が本を通して、仕事や生活を豊かにしていったかが書いてあります。

社会というのは人と人の関わり。本を通して人間性を高めている著者が人とどう関わったかが紹介されています。本、日本語、国語……そういったものはやはり人間理解につながるのだと思えました。

しかも、自慢話ではないし、井上ひさしさんの「むずかしいことをやさしく」に通ずるものがあり、簡単で読みやすい文章になっています。

 

本の魅力はもちろんですが、著者の人柄も分かるような内容になっています。

私もこんな風に年を重ねていけるといいなぁと思える内容でした。